あなたに謝らなくてはならない
『イカはリリースしても死ぬ』
僕は数日前までそう思っていた。
五年前に仲間達と一緒に沖縄でディープエジングという釣法を世に広めようと思い動いた。
水深50〜100mに産卵行動で集まるアカイカ系アオリイカを狙う釣りだ。
釣果は毎年安定しないが、爆発する時は2キロOverが船中30杯以上釣れる時もあった。
ディープエジングをどんどんやる船が増えてきて、僕達も釣りまくり、正直イカが居なくならないか不安に思った。
ご縁があり
頭足類学の学会などに呼んでもらい、研究者の皆さんに出会った。
イカが好きな僕は学術的にも色々と聞いたり調べた。
簡単に根拠のない言葉を発したくないという責任があったからだ。
実際に研究室に出向きイカの生態について色々と学び、
年魚である無脊椎動物のストレスに弱いイカの生態を知れば知るほど、
釣りで釣れたイカのリリースの生存率の低さ、
生きてスクールに戻っても共喰いの対象になる事から、
ほぼ無理じゃないかという結論に至った。
実際に自分でリリースしたイカが数時間後に死んで流れてきた事もあったのも事実だ。
なので、リリースではなくOSLのようにもっと大きく海の事を考えて動く活動をしなくてはと思ってた。
ワイルド2で釣れたイカを
飼育検体として琉大の池田研究室に運んだ。
飼育槽に入れたイカは数分後にはエサを食べ、2杯が1週間以上も生きてたのである。
その事実を知り、もしかしたら、釣れたイカでもちゃんと扱いリリースすれば、自然界でも生きるのでは?という疑問が湧いてきたんだ。
ちょうどその頃に
キャプテンズ沖縄の仲村船長からイカのタグ&リリースをすると電話があった。
僕はその話しを聞いた時に本当に嬉しかった。
仲村船長は
『僕が出来る事は僕がやるので、タシローさんが出来る事はタシローさんがやって!仲間皆で沖縄のイカの未来を考えていきましょう』
僕はキャプテンズ沖縄のキャプテンズカップで釣れた雌イカのタグ&リリースに賛同した。
賛同協力したイカが
先日キーストンスタッフ林さん、エギング界のカリスマ ヤマラッピさんが同船した際にも、タグ&リリースに賛同した。
そして未来への架け橋へ繋がったんだ‼️
キーストンスタッフ林さんが釣り上げてタグ&リリースした個体が9日後に同じ海域で再捕されたのだ。
これがどれだけ貴重なデータか!学術的にもどれだけ凄い発見か‼︎
イカはリリースしても死ぬ。
そう僕から聞いた皆さんに本当に申し訳ない事を言い深くお詫び申し上げます。
イカは丁寧に扱いリリースすれば、生きる可能性があります‼️
イカ釣りが何時迄も出来る事を願い
我々は情熱を燃やして動いてます。
最後に僕は烏賊が好きだ大好きだ。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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